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車検で落ちる項目と、前日までに自分で直せること|光量・タイヤ・球切れを整備士が解説

保険・カーライフ

車検の見積もりを見て「思ったより高い」と感じたことはありませんか。金額を押し上げているのは、たいていその場で直さないと通らない項目です。そして落ちる場所は、毎年おどろくほど同じ顔ぶれ。国家資格整備士で現役のスタンド店長として、よく引っかかる項目と、持ち込む前に自分で片づけられるものを分けてお伝えします。相棒のノア(犬)・テト(猫)も一緒です。

ノア
ノア

車検って、出したらプロがぜんぶやってくれるんちゃうの?

テンチョー
テンチョー

やってくれるよ。ぜんぶ工賃込みでね。球ひとつ替えるのに部品代と作業代がかかる。300円の電球を自分で替えておくだけで、請求は変わってくるんだ。

車検で落ちやすい6項目。ヘッドライトの光量と光軸、タイヤの溝、球切れ、ワイパー、ブレーキパッド、発炎筒の期限

車検でよく落ちる項目

検査は「合格させてくれる場」ではなく、基準に合っているかを見る場です。逆に言えば、基準を知っていれば先回りできます。相談を受ける中で多いものを並べました。

項目どう見られるか自分で直せる?
ヘッドライトの光量・光軸明るさと照らす向き。近年はロービームでの測定が基本調整はプロ。黄ばみ取りは自分でも可
タイヤの溝・傷溝1.6mm(スリップサイン)と、側面のひび・傷交換が必要。判断は自分でできる
球切れウインカー・ブレーキ・ナンバー灯・バックランプまで全部自分で直せる
ワイパーの拭き取り視界が確保できるか。ウォッシャーが出るかも見られる自分で直せる
発炎筒の期限助手席足元にあるか、期限が切れていないか自分で直せる
ブレーキパッドの残量残りが規定を下回っていないかプロに任せる
油脂類の漏れエンジンオイル・冷却水などのにじみプロに任せる
マフラーの穴・音量排気漏れと騒音プロに任せる

前日までに自分で片づけられる4つ

1
球切れをすべて確認する

意外と見落とされるのがナンバー灯とバックランプです。運転席から見えないので、切れていても気づけません。夜、壁に向かって停めて、家族に踏んでもらいながらブレーキランプを見る。ひとりなら、後ろがガラスの建物に映して確認する方法もあります。電球は数百円で買えます。

2
ワイパーゴムとウォッシャー液

拭き取りにスジが残るなら交換の時期です。ゴムだけなら千円台、ブレードごとでも二千円前後。ウォッシャー液が空だと、それだけで指摘されます。どちらも5分で終わる作業なので、前日にやっておくと気持ちよく出せます。

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3
発炎筒の期限を見る

助手席の足元あたりに刺さっている赤い筒です。有効期限があり、切れていると指摘されます。存在自体を忘れている方がほとんどで、現車を見ると期限が10年前ということも珍しくありません。ホームセンターやカー用品店で買えますし、期限の長いLEDの非常信号灯でも代用できます。

買い替えのたびに期限を気にするのが面倒なら、LEDタイプという手もあります。有効期限がないので入れっぱなしにできますが、電池だけは時々見ておきたいところです。

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4
社外品を戻す・荷物を降ろす

フロントガラスに貼ったフィルムやアクセサリー、位置が微妙なドライブレコーダー。基準から外れていれば、そこで止まります。トランクいっぱいの荷物も降ろしておきましょう。下回りを見るときに邪魔になり、作業が遅くなります。

プロに任せるべき3つ

逆に、自分でどうこうしないほうがいい項目もあります。

  • ヘッドライトの光軸調整/テスターがなければ合わせられません。市販のバルブに替えて明るくなったつもりでも、向きが狂えば落ちます
  • ブレーキまわり/残量の判断も分解も、資格と経験が要る場所です
  • 下回りのにじみ・漏れ/どこから漏れているかの見極めが本体です。拭いて隠しても、検査では見つかります
💡 光量不足は、古い車ほど引っかかります

レンズが黄ばんだり曇ったりしていると、電球が新品でも光が散って明るさが足りません。年式の古い車で落ちる理由の上位がこれです。黄ばみ取りは自分でもできるので、車検前の1週間でやっておくと結果が変わることがあります。

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💡 光量で落ちるのが不安なら、車検対応をうたったLEDに替えるのもひとつの手です。日本ライティングは日本製・自社工場での一貫生産で、光軸と光量まで車検を通す前提で設計されています(2年保証)

【暗くならないLEDヘッドライトの日本ライティング】

車検の前日までにできる4つ。球切れの確認(ナンバー灯も)、ワイパーとウォッシャー液、発炎筒の期限、荷物を降ろす

もし落ちたら、どうなる?

不合格になっても、その場で終わりではありません。球切れのようにすぐ直せるものなら、その日のうちに直して再検査を受けられます。

部品の手配などで日をまたぐ場合は、不合格だった項目だけを対象に受け直せる仕組みがあります。期限は15日ほどで、その範囲なら手数料も抑えられます。期限を過ぎると最初からやり直しになるので、日程には余裕を持たせてください。

💡 満了日ギリギリに出さない

落ちる可能性を考えると、満了日の1〜2週間前に出しておくのが安心です。ギリギリに出して落ちると、直している間に車検が切れて公道を走れなくなります。1か月前から受けられるので、早めに動いて損はありません。

よくある勘違い3つ

相談の中で、思い込みで損をしている場面もよく見かけます。

  • 「汚れていると落ちる」/汚れそのものは検査項目ではありません。とはいえ下回りが泥や油で覆われていると、漏れの有無が見えず、余計な確認時間がかかります。洗っておくと作業はスムーズです
  • 「ドライブレコーダーは必ずダメ」/位置の問題です。フロントガラスの上部20%の範囲や、助手席側の指定範囲に収まっていれば問題ありません
  • 「明るいバルブに替えれば光量は解決」/レンズが曇っていれば光は散ります。向きが狂えばなおさら。バルブ交換だけで直るとは限りません

車検が切れたまま走ると、どうなるか

「うっかり切らしてしまった」という相談も、年に何度か受けます。ここは知っておいてください。

🚨 車検切れの運転は、一発で免停級

車検が切れた車で公道を走ると違反点数6点、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金。自賠責保険も切れていれば、こちらも6点で1年以下の懲役または50万円以下の罰金です。両方が切れた状態だと90日間の免許停止となり、罰則も重くなります。

自賠責保険は、車検の期間より少し長く設定されているのが一般的です。そのため車検切れの車は、自賠責も同時に切れていることがほとんど。うっかりでは済まない状態になります。

気づいた時点で公道に出さず、業者に相談してください。仮ナンバーを取る、積車で運ぶといった方法があります。

よくある質問

Q1. 車検はいつから受けられますか?

満了日の1か月前から受けられ、有効期限は元の満了日から数えられます。早めに受けても損はしないということです。混み合う時期を避けたいなら、余裕をもって予約するのが得策です。

Q2. 警告灯が点いたままでも通りますか?

エンジンやブレーキ系の警告灯が点いていれば、まず通りません。消えていても原因が残っていれば同じことです。点いている状態で持ち込むと、原因調査から始まって費用も時間も膨らみます。先に見てもらってから車検に出すのが結果的に安く済みます。

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Q3. ユーザー車検は素人でもできますか?

手続き自体は個人でもできますし、法定費用だけで済むので安く上がります。向いているのは、状態を把握できていて、落ちたときに自分で直せる方。整備は自分持ちになるので、車の状態が分からないまま持ち込むと、平日に何度も足を運ぶことになります。

Q4. 費用はどれくらい見ておけば?

自動車重量税や自賠責保険といった法定費用は、どこに出しても同じ金額です。差が出るのは整備と手数料の部分。軽自動車と普通車でも変わるので、内訳はこちらにまとめています。

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✅ 車検に出す前のチェックリスト
  • ヘッドライト・ウインカー・ブレーキランプが全部点く
  • ナンバー灯とバックランプも確認した
  • タイヤの溝が残っている(スリップサインが出ていない)
  • タイヤの側面にひび割れや傷がない
  • ワイパーがスジを残さず拭ける
  • ウォッシャー液が出る
  • 発炎筒の期限が切れていない
  • 警告灯が点いていない
  • トランクの荷物を降ろした
  • フィルムやドラレコの位置に不安がない

まとめ|落ちる場所は決まっている

車検で引っかかる項目は、毎年似た顔ぶれです。しかもその半分は、前日に自分で片づけられるものばかり。球を替え、ワイパーを替え、発炎筒を見る。これだけで請求書の行数が減ります。

そして、いちばん高くつくのは切らしてしまうことです。満了日はスマホのカレンダーに、1か月前の通知つきで入れておいてください。

テト
テト

電球替えるだけで安なるんやったら、やらん理由ないな。

タイヤの残り溝に不安がある方は、こちらもあわせてどうぞ。

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