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iPhoneの運転集中モード設定|乗るだけで通知が止まる。ながら運転1回の代償も解説

Apple活用術

給油のレーンに入ってくる車を、毎日見ています。その中に、スマホを手に持ったまま入ってくる方がいます。

ハンドルを握る手の親指で画面を押さえている。停止線の手前まで、目線は下を向いたまま。スタンドの敷地内は速度が出ないので大ごとにはなりませんが、あの状態で道路を走ってきたということです。

先に書いておきます。私自身は、iPhoneの「運転」集中モードを知っていますが、使っていません。車はCarPlayで、通話は車のボタンで出るハンズフリーだけです。

ただ、スマホを手に取ってしまう人にとって、この機能はいちばん手間がかからない対策です。3分で設定が終わり、あとは車に乗るたびに勝手に働きます。

テト
テト

通知が鳴ったら、つい見てまうんよな。見るつもりなくても、手が勝手に動くねん。

テンチョー
テンチョー

だから我慢で解決しようとしないほうがいいんだ。鳴らなければ、手は動かないからね。

警察庁の教則にも「ドライブモードに」と書いてある

これは私の思いつきではありません。警察庁が載せている「交通の方法に関する教則」に、こうあります。

📘 交通の方法に関する教則(警察庁のページより抜粋)

スマートフォンなどの携帯電話などについては、運転する前に電源を切ったり、ドライブモードに設定したりするなどして呼出音が鳴らないようにしましょう。

iPhoneでいう「ドライブモード」が、今回の「運転」集中モードです。つまり国も、我慢より先に「鳴らない状態にしておく」ことを勧めています。

事故は、減っていません

同じ警察庁のページに、令和7年の数字が出ています。

項目令和7年中
携帯電話などの使用による死亡・重傷事故148件(令和3年以降、増加傾向)
使っていない場合と比べた死亡事故率約3.4倍
運転中の携帯電話使用などの取締り年間約18万件

2019年12月に罰則が重くなって、翌年はいったん大きく減りました。それが令和3年からまた増えています。罰則を知っていても、通知が鳴れば見てしまうということです。

もう1つ、同じページにある数字です。時速60kmで走っていると、2秒で約33.3m進みます。通知を「ちらっと」見る時間で、車は25mプールの端より先にいる。

「運転」集中モードで、何が止まるのか

Appleの公式サポートの説明をもとに整理します。

対象オンのときの動き
メッセージ・アプリの通知オフになるか、制限される
電話の着信CarPlay・車のBluetooth・ハンズフリー機器につないでいるときだけ届く
相手への連絡自動返信で「運転中です」と返せる(返す相手を選べる)

ポイントは電話の扱いです。手に持たずに話せる環境があるときだけ、着信が通る。車につながっていない状態で、スマホ単体に電話が鳴ることはなくなります。

そして自動返信があるので、LINEやメッセージをすぐ返さなくても、相手に「無視された」と思われにくい。「すぐ返さなきゃ」という焦りが、手を伸ばす一番の理由ですから、ここが効きます。

⚠️ Apple自身が、こう書いています

Appleのサポートページには、「運転」集中モードをオンにしただけでは、不注意運転を禁止する規則に従ったことにはならないという注意書きがあります。

あくまで「鳴らなくする」道具です。オンにした上で、画面を見ない・触らないのが前提です。

設定は3分。一度やれば、あとは勝手に働きます

✅ 設定の手順
  • 設定アプリ →「集中モード」→「運転」/見当たらないときは右上の「+」から「運転」を追加
  • 「自動返信」で、運転中に連絡してきた人へ自動で返すかどうかと、返す相手を選ぶ
  • 自動返信の文面は自分で書き換えられる
  • 画面を戻って「自動的にオンにする」の「運転中」をタップし、オンにするタイミングを選ぶ

最後の「オンにするタイミング」が肝です。4つから選べます。

選択肢いつオンになるか向いている車
CarPlayで有効にするCarPlayにつないだときCarPlay対応車
車載Bluetoothに接続時車のBluetoothにつながったときCarPlayはないがBluetoothはある車
自動運転中だとiPhoneが判断したときどちらもない車
手動自分でコントロールセンターからおすすめしません
運転集中モードを自動でオンにするタイミングの選び方。CarPlay対応車はCarPlayで有効にする、Bluetoothだけの車は車載Bluetoothに接続時、どちらもない車は自動、手動は3日で忘れる
💡 「手動」を選ぶと、ほぼ使わなくなります

乗るたびに自分でオンにする設定は、3日で忘れます。車につながった瞬間に勝手にオンになる設定を選んでください。

いちばん確実なのは、車側の接続をきっかけにする選び方です。CarPlayかBluetoothのどちらかがある車なら、そちらを選んでおけば乗るたびに必ず働きます。

「家族から連絡がつかなくなる」が心配な人へ

通知を止めると聞いて、いちばん多い心配がこれだと思います。子どもの学校から、親の施設から、急ぎの連絡が来たらどうするのか。

ここは、Appleがちゃんと逃げ道を用意しています。止めるのは「どうでもいい通知」だけにできるのです。

やりたいこと使う設定
特定の家族だけは必ず鳴らしたい連絡先アプリで相手を選び「編集」→「着信音」または「メッセージ」→「緊急時は鳴らす」をオン
本当に急いでいる電話だけ通したい集中モードの連絡先の設定で「繰り返しの着信」を許可(同じ相手から3分以内に2回以上)
相手に「今は運転中」と伝えたい「自動返信」と、「集中モード状況を共有」をオン

「緊急時は鳴らす」は、Appleの説明によると集中モードの設定にかかわらず働きます。家族の番号にだけこれを入れておけば、ほかの通知を全部止めても、その人からの連絡は届く。

「繰り返しの着信」も、よくできた考え方です。本当に急いでいる人は、1回で出なければもう一度かけてきます。その2回目を通す、という仕組みです。

💡 鳴っても、出るのは車側で

「緊急時は鳴らす」で音が鳴っても、スマホに手を伸ばしたら元も子もありません。

CarPlayや車のBluetoothにつないでいれば、ハンドルのボタンで出られます。つないでいない車なら、安全な場所に停めてから折り返す。ここまでをセットで決めておいてください。

それでも「手に持つ理由」を先に消しておく

通知を止めても、ナビを見るためにスマホを手に持っていたら同じことです。道路交通法の条文が禁じているのは、走行中に手で持って通話することと、画面を注視することの2つです。

だから、スマホの置き場所を先に決めてしまう。給油レーンで手に持っている方の車を見ると、ホルダー自体が付いていないことがほとんどです。置く場所がないから、手に持つ。

iPhoneならMagSafeの車載ホルダーが手軽です。近づけるだけで吸い付いて、そのまま充電もされます。両手を使わずに付け外しできるので、乗り降りのたびに面倒になりません。

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ホルダーの選び方と、付ける位置の注意点はMagSafeカーマウント完全ガイド|選び方・使い方・おすすめで詳しく書いています。

Apple Watchで運転中に話すのは、どうなのか

ここは、私自身の話から書きます。Apple Watchで、運転中に電話に出て話したことがあります。

気になって条文を読み直しました。罰則の対象になっている通話は、「全部または一部を手で持たないと、送信も受信もできない装置」を使った通話に限られています。腕に付けたままのApple Watchで話すことは、この書き方には当てはまりにくい。

⚠️ 問題になるのは「画面を見て操作した瞬間」です

条文にはもう1つ、車に持ち込んだ画面の表示を「注視」してはいけないという決まりがあります。

着信した相手の名前を確かめようと手首を返して見る。応答ボタンを探して見る。その時間が、スマホを手に持って見ているのと同じ危なさになります。Apple Watchなら大丈夫、とは言い切れません。

CarPlayの車なら、電話はハンドルのボタンで出られます。運転中の電話は車側で受ける、腕では受けない。私はそう整理しています。

Apple Watchは運転中より、停車してから通知をまとめて確認する使い方のほうが向いています。車での使い方全般はApple Watch × カーライフ活用術完全ガイドにまとめました。

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ノア
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腕やから平気やと思てたわ。見た時点であかんのやな。

保険募集人として言うと、違反1回で何が変わるか

罰則そのものより、あとから効いてくるお金の話をします。お客様に聞かれたときも、この順で話しています。

罰則は2段階

手に持って使った(保持)それで交通の危険を生じさせた
反則金(普通車)18,000円なし(反則金で済まない)
罰則6月以下の拘禁刑または10万円以下の罰金1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金
違反点数3点6点(一発で免許停止)

右の列は、反則金を払って終わりにはなりません。刑事手続きに進む違反です。罰則の経緯はiPhoneをカーナビ代わりにする方法の後半でも触れています。

3点の違反1回で、ゴールド免許が外れる

ここを知らない方が多い。JAFの解説によると、ゴールド免許の条件は「基準日前5年間の無事故・無違反」で、軽い違反でも1回で条件から外れます。

免許の色が変わるのは次の更新のときです。そこでブルーになると、再びゴールドに戻るには最短でも約5年かかります。

そして自動車保険のゴールド免許割引は、JAFの説明では10%前後のケースが多いとされています。JAFが挙げている例で数えてみます。

項目金額の目安
反則金(普通車・保持)18,000円
ゴールド割引がなくなる分(年間保険料5万円×10%)年5,000円
ゴールドに戻るまでの約5年分約25,000円
合計約43,000円
ながら運転1回の代償の図。反則金18,000円とゴールド割引がなくなる分約25,000円で、合計約43,000円

通知を1回見た代償としては、かなり高い。割引の率は保険会社によって違うので、実際の金額は契約内容で確かめてください。ゴールド免許割引の仕組みはゴールド免許の割引・メリット完全ガイドで詳しく書いています。

💡 違反だけなら、保険の等級は下がりません

よく混同されますが、等級が下がるのは、事故で保険を使ったときです。違反で切符を切られただけなら、等級は動きません。

効いてくるのは等級ではなく、免許の色を通じた割引のほうです。

事故になったら、過失割合で不利になる

事故の過失割合は、裁判所の考え方をまとめた「別冊判例タイムズ」という本を基準に決めていくのが一般的です。その中で、スマホを使いながら、あるいは画面を注視しながらの運転は「著しい過失」の例に挙げられています。

著しい過失があると、基本の過失割合に原則10%が加算されます。相手が悪い事故だったとしても、自分の側の負担が1割増える。受け取れるはずの賠償が減り、払う側に回る分が増えるということです。

よくある質問

Q1. CarPlayがあれば、集中モードは要りませんか?

CarPlayは通知を車の画面や音声に回してくれるので、スマホを手に取る理由はかなり減ります。私の車もCarPlayで、集中モードは設定していません。

一方で、車の画面に出る通知も「画面」です。気が散る方は、CarPlayで有効にする設定でオンにしておくと、画面に出る通知そのものを減らせます。

Q2. 信号待ちでスマホを見るのは違反ですか?

条文は「停止しているときを除き」と書いていて、止まっている間は対象から外れています。

ただ、青に変わって動き出した瞬間から対象です。そして画面を見ていると発進が遅れ、焦って前を確かめずに出ることになる。信号待ちで見る習慣が、いちばん危ない形のながら運転につながります。

Q3. 助手席の人がスマホを操作するのは?

条文は「運転者の守るべきこと」として書かれているので、同乗者の操作は対象ではありません。ナビの入力や返信は、同乗者に任せるのがいちばん安全です。

Q4. ナビの画面を見るのもダメなんですか?

教則には、走行中はカーナビなどの画像も「注視」してはいけないとあります。一瞬で確かめるのと、見続けるのは別です。

目安として覚えておきたいのが、警察庁のページにある「2秒以上見ると危険を感じる」という研究の話です。道順は音声案内に任せて、画面は曲がる直前に一瞬だけ。これで十分走れます。

Q5. 自動返信は相手に失礼になりませんか?

文面は自分で書き換えられます。「運転中です。着いたら折り返します」くらいにしておけば、黙って既読にならないより、よほど丁寧です。

返す相手も選べるので、家族や職場など、すぐ返さないと心配をかける相手だけに絞ることもできます。

まとめ

✅ 今日やっておくこと
  • 設定 →「集中モード」→「運転」を開く
  • 自動的にオンにするは、CarPlayかBluetoothをきっかけにする
  • 自動返信の文面を「着いたら折り返します」に書き換える
  • スマホの置き場所(ホルダー)を決めて、手に持つ理由を消す
  • 電話は車側で受ける。Apple Watchの画面は走行中に見ない

ながら運転は、意志の強さで防ぐものではないと思っています。鳴らない、置き場所がある、見なくても出られる。この3つを揃えてしまえば、我慢する場面そのものがなくなります。

違反1回で、反則金とゴールド割引を合わせて4万円を超えることもあります。3分の設定のほうが、ずっと安い。

テト
テト

鳴らへんかったら見いひんもんな。今からCarPlayのとこ設定しとくわ。

テンチョー
テンチョー

それでいいんだ。一度設定すれば、あとは車に乗るたびに勝手に守ってくれるよ。

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