「車の維持費が高すぎて、正直きつい…」「いっそ手放したほうがいいのかな?」——ガソリン価格や保険料、税金の負担が続くいま、そんな悩みを抱えている方は本当に多いです。私は現役のガソリンスタンド店長として20年、お客様の車とお財布の悩みを店頭で聞き続けてきました。FP・保険募集人・3級整備士の資格も持つ私(テンチョー)が、相棒のノア(犬)とテト(猫)と一緒に、「手放す」と決める前に試してほしい3つの選択肢を、順番に整理してお話しします。

テンチョー、車の維持費って高すぎへん?ぼく、明細見るたびにビックリするねん。もう手放すしかないんかなぁ…。

ちょっと待って。手放すのはいつでもできるからね。その前にやれることが3つあるんだ。順番に見ていけば、案外「まだ持てるじゃん」ってなる人も多いんだよ。

どうせ「節約しましょう」って話やろ。…まあええわ、ほんまに使える話かどうか、ぼくが横で見といたるわ。

車の維持費、実際いくらかかってる?
まずは現状把握からです。「なんとなく高い」のままだと対策も打てません。コンパクトカー(排気量1.0〜1.5Lクラス)を自宅外の月極駐車場で維持する場合の、年間維持費のざっくりした目安を表にまとめました。
| 項目 | 年間の目安 | メモ |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約25,000〜35,000円 | 排気量で決まる固定費 |
| 任意保険 | 約40,000〜80,000円 | 年齢・等級・補償内容で大きく変動 |
| 車検積立(2年ごと÷2) | 約50,000〜70,000円 | 法定費用+整備代の年換算 |
| ガソリン代 | 約80,000〜120,000円 | 年間7,000km走行の想定 |
| 駐車場代 | 約60,000〜150,000円 | 地域差が非常に大きい |
| 合計 | 約40〜50万円 | 月あたり3.5〜4万円ほど |
タイヤやオイルなどの消耗品まで含めると、コンパクトカーでも年間40〜50万円、月にならすと3.5〜4万円前後かかっているご家庭が多い、というのが店頭で20年見てきた私の実感です。「車って、実は家賃の次に大きい固定支出」と言われるのも納得の金額ですよね。
上の表をよく見ると、税金・保険・車検・駐車場は乗っても乗らなくてもかかる「固定費」で、全体の半分以上を占めます。固定費は一度見直せば効果がずっと続くのが特徴。つまり「維持費が高い=もう手放すしかない」ではなく、まず固定費から手を付けるのが正解です。
手放す前に:まず固定費を削るのが先
「手放すかどうか」を考えるのは、固定費を削ってからでも遅くありません。ここでは効果が大きい順に、保険→ガソリン・税金の見直しポイントを紹介します。
任意保険の見直し:維持費見直しの「一丁目一番地」
保険募集人としてお伝えすると、任意保険は同じような補償内容でも、契約の組み方しだいで保険料が大きく変わることがある費目です。チェックしたいのは主にこの3つです。
- 等級と運転者の範囲:家族が運転しなくなったのに「家族限定なし」のまま、というケースは意外と多いです
- 年齢条件:お子さんが独立したのに若い年齢条件のまま、だと割高になっていることがあります
- 車両保険の免責(自己負担額):古くなった車に手厚い車両保険を掛け続けているなら、免責額の設定や補償タイプの見直しで保険料が下がるケースがあります
私の店頭での経験では、何年も同じ内容で自動更新していた方が、条件を整理し直しただけで年間で数万円単位の差が出たケースもありました。もちろん全員が必ず安くなるわけではありませんが、「何年も見直していない」なら比較する価値は十分あります。複数社の見積もりを一度に取れる無料サービスを使えば、手間もかかりません。
「インズウェブ」なら、最大20社の自動車保険をまとめて無料で比較できます。今の証券を手元に置いて入力するだけ。見積もりを取るだけなら1円もかかりません。維持費見直しの第一歩にどうぞ。
ガソリン・税金も地味に効く
保険の次は変動費です。ガソリン代は運転のしかた(急加速・急ブレーキを減らす、タイヤの空気圧を保つ)だけでも燃費が変わりますし、自動車税は支払い方法の選び方でポイント還元を受けられる場合があります。1つ1つは小さくても、年間で見ればランチ数回分〜1万円超の差になることも。詳しいやり方は、こちらの2記事にまとめています。



固定費の見直しはわかったで!…でもテンチョー、それでもまだきつかったら、どうしたらええん?

そこで本題。「持ち方」を変える3つの選択肢だよ。自分の乗り方に合うものを選べばいいんだ。
それでもきついなら:3つの選択肢
固定費を見直してもまだ負担が重い。そんなときは、車との付き合い方そのものを変えるタイミングかもしれません。選択肢は大きく3つ。「スリム化して持ち続ける」「リースで定額化する」「売却して身軽になる」です。上から順に、生活の変化が小さい順に並べています。
選択肢①:スリム化して持ち続ける
今の車のまま、かかるお金を徹底的に絞る方法です。車検の受け方や消耗品の交換タイミング、洗車やメンテの工夫など、削れるところはまだまだあります。判断基準はシンプルで、月にどれくらい走っているかと代わりの交通手段があるかの2つ。週に2〜3回以上乗る・通勤や送迎に使っているなら、手放すより「スリム化して持ち続ける」ほうが生活の満足度は落ちません。具体的な節約テクニックはこちらの記事にまとめています。

選択肢②:カーリースで月定額化する
「車は必要。でも車検や税金のまとまった出費がくるたびに家計が苦しい」という方に向いているのがカーリースです。最大のメリットは、車検・税金などがコミコミの月定額で、家計の見通しが立てやすいこと。ボーナス時期に車検代を工面する…といったやりくりから解放されます。乗り換えのタイミングで検討する人が増えているのも、この「支出が読める安心感」が理由です。
信販大手オリコグループの新車定額カーリース。税金や諸費用コミコミの定額プランで、まとまった初期費用なしで新車に乗れます。どんな車種でいくらになるか、まずは無料でチェックしてみましょう。
月々5,500円〜の低価格プランが特徴のカーリース。「維持費がきついからこそ月額は最小限にしたい」という方は、こちらも合わせて比較すると失敗しにくいです。
「リースと購入、結局どっちが得なの?」という疑問には、こちらの記事で費用シミュレーションつきで答えています。

選択肢③:売却して身軽になる
「週1回も乗っていない」「近くに電車・バス・カーシェアがある」なら、思い切って売却するのも立派な選択です。年間40〜50万円の維持費が浮けば、必要なときだけタクシーやレンタカーを使ってもおつりがくる家計も少なくありません。ここで大事なのは、売ると決める前に「今いくらで売れるのか」相場を知っておくこと。1社の言い値で決めず、複数社の査定を比べるだけで数万〜数十万円の差が出ることもあります。相場を知ってから「持ち続ける/売る」を判断すれば、後悔しにくくなりますよ。
選択肢②のカーリースは便利な一方、向き不向きがはっきりしているサービスです。契約前にこの3点は必ず確認してください。
- 走行距離制限:月1,000〜1,500kmなどの上限があり、超過すると精算金がかかるのが一般的です。長距離通勤の方は要注意
- 中途解約金:原則、契約期間の途中でやめられず、解約には高額な費用がかかる契約が多いです。転勤や家族構成の変化が見込まれる方は契約年数を慎重に
- 原状回復(返却時の精算):へこみ・キズ・改造は返却時に費用請求の対象になり得ます。小さなお子さんやペットを乗せる機会が多いご家庭は、この点も織り込んで判断を
「毎月の走行距離が安定していて、きれいに乗れる人」には合いますが、そうでない人には割高になり得ます。月額の安さだけで飛びつかないのが鉄則です。
手放すかどうか迷ったら:判断チェック5項目
最後に、「売却して身軽になる」を選ぶべきかどうかの目安をチェックリストにしました。当てはまる数が多いほど、手放す(または持ち方を変える)メリットが大きいと考えてください。
- 車に乗るのが週1回もない
- 電車・バス・カーシェアなど公共交通で代替できる
- 駐車場代が月1万円を超えている
- 年間走行距離が3,000km未満
- リセールバリューが高いうちに売っておきたい車種に乗っている
3つ以上当てはまるなら、一度査定に出して「手放した場合にいくら戻るか」を数字で確かめる価値があります。逆に1つも当てはまらないなら、あなたにとって車は生活必需品。選択肢①のスリム化で維持費を絞りつつ、堂々と乗り続けましょう。
まとめ:手放すのは「試してから」でも遅くない
車の維持費がきついと感じたら、いきなり手放すのではなく、この順番で考えてみてください。①保険・税金などの固定費を見直す → ②それでもきつければ「スリム化」「カーリース」「売却」の3つから持ち方を選ぶ → ③迷ったらチェックリストと査定額で判断する。維持費は年間40〜50万円という大きな支出だからこそ、感覚ではなく数字で決めるのが後悔しないコツです。あなたとご家族に合った「車との付き合い方」が見つかりますように。

結局、車は「持つか手放すか」やのうて「どう持つか」やねん。数字見て決めたら怖ないで。ほな、賢う乗りや!

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