「エンジンオイル、何を選べばいいかわからない…」
カー用品店に行くと棚一面にオイルが並んでいて、どれを選べばいいか迷いますよね。価格もピンキリで「高いものが良いの?安いものでも大丈夫?」という疑問も出てきます。
国家資格自動車整備士の資格を持つ現役スタンド店長として、毎日お客様のオイル交換に携わってきた経験から、正しいエンジンオイルの選び方を本音でお伝えします。
エンジンオイルの役割(なぜ重要なのか)
エンジンオイルは「車の血液」
エンジンオイルはエンジン内部の金属部品同士が直接触れないよう潤滑する役割を担っています。これがなければエンジンはすぐに焼き付いて壊れてしまいます。潤滑作用以外にも冷却・洗浄・防錆・密封の5つの役割があります。
エンジンオイルは消耗品です。使い続けると汚れや酸化によって性能が落ちるため定期的な交換が必要です。
エンジンオイルの粘度の読み方
「5W-30」の意味を理解する
Wは「Winter Grade」のWで低温冷間時(エンジンスタート時)の粘度を示しています。この数値が低い方が始動性はよくなります。次の数値「30」はエンジンが温まった状態の粘度を示しており数値が高い方が粘度の高い粘り気のあるオイルとなります。
簡単にまとめると「W前の数字が小さい=寒さに強い・燃費が良い」「W後の数字が大きい=熱に強い・高速走行向き」です。
最近の国産車は低粘度が主流
国産車では最近のエコカーに代表される0W-20・0W-16を指定粘度とする車が増えています。低粘度ほどエンジン始動性が良く高粘度ほど高速性能に優れています。
オイルの種類(鉱物油・部分合成油・全合成油)
3種類の特徴と選び方
全合成油は最も高価なエンジンオイルで高度に精製されたオイルです。低温から高温まで総合的に優れたパフォーマンスを発揮させやすいので車のパフォーマンスを重視する方に適しています。部分合成油は鉱物油と全合成油を配合したエンジンオイルで全合成油の配合比率が高いほど性能も高くなる傾向があります。
整備士目線での使い分けはこうなります。新車・高級車・スポーツカーは全合成油、一般的な国産車の日常使いは部分合成油でコスパ良好、予算を抑えたい方・古い車は鉱物油でも問題ない場合があります。
正しいオイルの選び方3ステップ
ステップ① 取扱説明書でメーカー推奨粘度を確認する
オイルを選択する際には基本的にメーカーが車種別に設定しているエンジンオイルの粘度を選択しましょう。取り扱い説明書にメーカーが指定している粘度が記載されています。
これが最も重要なステップです。スタンドやカー用品店でオイルを勧められても「取説の推奨粘度に合っているか」を必ず確認してください。
ステップ② 車の状態・走行距離を考慮する
愛車の年式や走行距離が10年・10万km程度になるとエンジン内部のクリアランスが金属摩耗によって大きくなっている場合があります。そういった場合はエンジンオイルの粘度をひとつ上げることで燃焼室の気密保持性能を確保できます。
新車・走行距離が少ない車はメーカー推奨通りでOKです。走行距離が多い・年式が古い車は1段階高い粘度を検討してみましょう。
ステップ③ 規格(グレード)を確認する
エンジンオイルの缶にSN・SPなどの表記がありますがこのアルファベットがエンジンオイルの規格となっており最新のガソリンエンジン車用オイルの規格は「API SP」となります。
迷ったら「API SP」または「ILSAC GF-6」表記のある最新規格のオイルを選べば間違いありません。
スタンド店長が本音で教えるオイル選びの注意点
「高いオイルが良い」は必ずしも正しくない
全合成油は確かに高性能ですが、街乗り中心・年間走行距離が少ない方には部分合成油で十分なケースがほとんどです。車の使い方に合わせてコストパフォーマンスの良いオイルを選ぶのが賢明です。
「オイル交換3,000km説」について再確認
「ガソリンスタンドの店員が教えない本音|洗車・オイル交換・タイヤの真実」でも触れましたが現代の国産車のほとんどはメーカー推奨サイクルが5,000〜15,000kmです。3,000kmでの交換を強く勧めるスタンドには注意が必要です。ただしターボ車・スポーツ走行が多い方・シビアコンディションの方は短めのサイクルが推奨されます。
オイルフィルターも忘れずに
オイルフィルターはエンジンオイルに含まれる不純物を取り除きエンジンの働きを円滑にするためのろ過フィルターです。オイル交換2回につき1回の交換をおすすめします。オイル交換だけでフィルターを交換しないと汚れが蓄積してしまいます。
おすすめエンジンオイル3選
第1位 モービル1 0W-20(全合成油・高性能)
世界的に信頼性の高い全合成油ブランドです。国産エコカー・ハイブリッド車に多い0W-20規格で燃費性能と保護性能を両立しています。
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第2位 カストロール EDGE 5W-30(全合成油・スタンダード)
大きな圧力がかかり過酷な要求をするエンジンに力を発揮しAPI規格SPと高品質で製造されており様々なドライビングコンディションや気温においても高いエンジン保護性能を発揮します。
第3位 クエーカーステート アドバンストデュラビリティ 0W-20(部分合成油・コスパ最強)
価格.com人気商品ランキング2位の実績があり4L約2,300円台という圧倒的なコスパが魅力です。実際のユーザーからは「リピート10回以上・安くても普通に使える」という評価を得ています。部分合成油ながら最新規格SP/GF-6A対応で製造はシェルグループのため品質も十分です。日常使いのコストを抑えたい方に自信を持っておすすめします!
まとめ エンジンオイル選びで迷ったらこれだけ覚えてください
エンジンオイル選びのポイントをまとめます。まず取扱説明書でメーカー推奨粘度を確認することが最優先です。走行距離が多い・年式が古い車は1段階高い粘度を検討してください。規格は最新の「API SP」を選べば間違いありません。高いオイルが必ずしも良いわけではなく車の使い方に合わせて選ぶことが重要です。オイルフィルターも2回に1回は交換してください。
わからないことがあればお近くのガソリンスタンドやカー用品店のスタッフに相談してください。私も毎日現場でお客様のオイル選びのお手伝いをしています!



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