5月になると届く自動車税の通知…金額を見てため息をついていませんか?「毎年こんなに払うの?」「もっと安くならないの?」と感じている方、本当に多いです。私はENEOSスタンドの店長を20年務めながら、保険募集人・FP・国家資格整備士として、毎年この時期にお客様から税金の相談を受けてきました。
正直に言います。自動車税は「払い方」を変えるだけで数千円得することもあれば、知らないだけで損をしている方が大勢います。逆に払い忘れると延滞金や差押えという恐ろしい事態にもなりかねません。
この記事では、自動車税の基本から節約術、一番お得な支払い方法、払い忘れた場合の対処法まで、FP資格を持つ現場のプロが本音で徹底解説します。読み終わる頃には、今年の自動車税を「損しない方法」で払えるようになっているはずです。
自動車税とはそもそも何?排気量別の金額早見表
自動車税の仕組み(毎年5月に課税・排気量で決まる)
自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点で車を所有している人に課される地方税です。5月上旬に納税通知書が届き、5月31日(土日の場合は翌営業日)が納付期限となります。税額は車の排気量によって決まり、排気量が大きいほど高額になる仕組みです。
スタンドで「なんで車を持ってるだけでこんなに取られるの?」と聞かれることがありますが、道路の維持管理や環境対策の財源として使われています。とはいえ、家計への負担は大きいですよね。だからこそ、正しい知識で少しでも負担を減らすことが大切です。
普通車の金額早見表(排気量別)
2019年10月1日以降に新車登録した車は、以下の税額が適用されます。それ以前に登録した車はこれより若干高い旧税率が適用される点にご注意ください。
| 排気量 | 新税率(2019年10月〜) | 旧税率(2019年9月以前登録) |
|---|---|---|
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 29,500円 |
| 1,000cc超〜1,500cc以下 | 30,500円 | 34,500円 |
| 1,500cc超〜2,000cc以下 | 36,000円 | 39,500円 |
| 2,000cc超〜2,500cc以下 | 43,500円 | 45,000円 |
| 2,500cc超〜3,000cc以下 | 50,000円 | 51,000円 |
| 3,000cc超〜3,500cc以下 | 57,000円 | 58,000円 |
| 3,500cc超〜4,000cc以下 | 65,500円 | 66,500円 |
| 4,000cc超〜4,500cc以下 | 75,500円 | 76,500円 |
| 4,500cc超〜6,000cc以下 | 87,000円 | 88,000円 |
| 6,000cc超 | 110,000円 | 111,000円 |
軽自動車税は別制度(一律10,800円)
軽自動車(660cc以下)は「軽自動車税(種別割)」という別制度で、自家用乗用の場合は一律10,800円です。普通車の最低額25,000円と比較しても半分以下。維持費を抑えたいなら軽自動車が圧倒的に有利だと、FPとしても断言します。
実際にうちのスタンドでも、セカンドカーを軽にしたお客様が「年間の税金差だけで1万5千円浮いた」と喜んでいらっしゃいました。
新車登録から13年・18年超で重課(15〜25%割増)になる注意点
見落としがちなのがこのポイントです。ガソリン車・LPG車は新車登録から13年超で約15%の重課、ディーゼル車は11年超で約15%の重課が適用されます。さらに軽自動車も13年超で約20%の重課です。
例えば、2,000cc超〜2,500ccの車なら通常43,500円が約50,000円に跳ね上がります。整備士として言わせてもらうと、13年を超えた車は税金だけでなく修理費も増える時期。買い替えの判断材料として、この重課のタイミングを意識してほしいですね。
自動車税を安くする方法・節税術
エコカー減税・グリーン化特例(電気自動車・HVが有利)
グリーン化特例を使えば、電気自動車・燃料電池車・プラグインハイブリッド車は自動車税が概ね75%軽減されます。例えば、1,500cc超〜2,000cc以下のEVなら、本来36,000円のところが約9,000円に。これは新車登録の翌年度に1年間適用される制度です。
「1年だけ?」と思うかもしれませんが、EVは翌年以降もそもそも排気量の概念がないため税額が最低ランクの25,000円。ガソリン車の大排気量から乗り換えれば、年間で数万円の差が出ます。
排気量の小さい車に乗り換える節税効果(試算例)
最もシンプルかつ効果的な節税は、排気量の小さい車への乗り換えです。具体的に試算してみましょう。
- 3,000ccクラス(50,000円)→ 1,500ccクラス(30,500円):年間19,500円の節約
- 2,000ccクラス(36,000円)→ 軽自動車(10,800円):年間25,200円の節約
- 10年間で考えると最大25万円以上の差になります
うちのスタンドのお客様で、お子さんの独立を機に3,000ccのミニバンから軽自動車に乗り換えた方がいます。自動車税だけで年間約4万円、燃料代と合わせると年間10万円以上の節約になったと教えてくれました。
カーシェアを活用して「所有しない」選択肢
究極の節税は「車を持たない」こと。週末しか乗らないなら、カーシェアリングの方がトータルコストで安くなるケースが多いです。自動車税・保険料・車検代・駐車場代すべてがゼロになります。
ただし、地方在住の方やお仕事で車が必要な方には現実的ではない選択肢です。そういった方は、排気量を下げつつ燃費の良い運転を心がけることで、トータルの維持費を下げていきましょう。
燃費を改善する具体的なテクニックは、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 燃費を良くする運転術|プロが教える実践テクニック
一番お得な支払い方法を徹底比較
クレジットカード払い(ポイント還元でお得・手数料なし自治体も)
多くの自治体がクレジットカード払いに対応しています。還元率1%のカードで39,500円の自動車税を払えば、395円分のポイントが戻ってきます。手数料は自治体によって異なり、300〜330円程度が一般的ですが、東京都など手数料無料の自治体もあります。
手数料がかかる場合でも、還元率1.2%以上のカードなら手数料を差し引いてもプラスになるケースがほとんどです。
PayPay・各種スマホ決済(キャンペーン時は最大還元)
PayPay・au PAY・d払い・LINE Payなどのスマホ決済も利用可能です。最大のメリットは手数料が無料な点。さらにキャンペーン時にはポイント還元率が跳ね上がることがあり、タイミングが合えばクレジットカードを上回る還元を受けられます。
ただし、キャンペーンは不定期で確実性がありません。「今年はたまたまキャンペーンがなかった…」ということもあるので、メインの支払い手段としてはやや不安定です。
コンビニ払い・口座振替・金融機関窓口の違い
コンビニ払いは現金での支払いが基本で、ポイント還元はゼロ。口座振替も引き落とされるだけで特典はほぼありません。金融機関窓口も同様です。つまり、これらの方法では1円も得しません。
口座振替のメリットは「払い忘れがない」こと。これはこれで大きな価値がありますが、お得さで比較すると他の方法に軍配が上がります。
スタンド店長の結論「クレジットカード一択の理由」
結論から言うと、クレジットカード払いが最もおすすめです。理由は3つあります。
- 安定した還元率:キャンペーンに左右されず、確実にポイントが貯まる
- 支払いの先送り効果:引き落としは翌月以降になるため、資金繰りに余裕が出る
- 履歴が残る:明細で支払い済みかどうか一目瞭然
20年間スタンドで働いてきて、お金の管理がうまいお客様ほどクレジットカードを活用しています。ガソリン代も税金も、ポイントを貯められるものは全部カードに集約するのが賢い方法です。
ガソリンスタンドでのお得な支払いテクニックはこちらでも解説しています。
→ ガソリンスタンド店長の本音|知って得する裏技
払い忘れたらどうなる?延滞・差押えの現実
延滞金の計算方法(年14.6%・最初の1ヶ月は7.3%)
自動車税を期限までに払わないと、延滞金が発生します。具体的には、納期限の翌日から1ヶ月間は年2.4%(2024年の場合)、それ以降は年8.7%で計算されます。これらは特例基準割合により毎年変動しますが、本則は最初の1ヶ月が年7.3%、それ以降が年14.6%です。
例えば39,500円の自動車税を3ヶ月滞納した場合、延滞金は約700〜800円。「たった数百円」と思うかもしれませんが、これは完全に無駄な出費です。
督促状→差押えまでの流れと時期
払い忘れると、以下の流れで進みます。
- 6月〜7月:督促状が届く
- 8月〜10月:催告書(もう一度払ってくださいという通知)
- それでも無視:財産調査→預金口座・給与の差押え
「まさか本当に差押えなんて…」と思うかもしれませんが、実際にあります。うちのスタンドのお客様で、銀行口座がいきなり凍結されて慌てて相談に来た方がいました。差押えは予告なく実行されることもあるので、絶対に放置しないでください。
うっかり払い忘れ防止策(スマホリマインダー・口座振替)
「悪意はないのについ忘れてしまう」という方には、以下の対策をおすすめします。
- スマホのカレンダーに「5月1日:自動車税支払い」のリマインダーを設定
- 届いたらその日のうちにスマホ決済で払う(所要時間は1分)
- 口座振替を設定する(確実だが還元はなし)
私の経験上、「届いた封筒を開けずにテーブルの上に置いたまま忘れる」パターンが最も多いです。届いたらすぐ開けて、すぐ払う。これが最強の防止策です。
分割払い・猶予制度を使える条件
どうしても一括で払えない場合、自治体の税事務所に相談すれば分割納付に応じてもらえる場合があります。また、災害・病気・失業などの理由があれば徴収猶予制度が適用される可能性もあります。
大切なのは、払えないからといって放置しないこと。放置すれば延滞金が膨らみ差押えに進みますが、相談すれば道は開けます。FPとして言わせてもらうと、「相談する勇気」が最大の節約術です。
自動車税と車検・任意保険の関係をFPが解説
車検の際に自動車税納税証明書が必要になる場合と不要な場合
車検を受けるには自動車税を納めている必要がありますが、2015年4月以降、普通車は納税確認が電子化されたため、納税証明書の提示が原則不要になりました。ただし、納付後すぐ(2〜3週間以内)に車検を受ける場合や、軽自動車の場合は紙の納税証明書が必要です。
整備士として車検を扱ってきた経験から言うと、「証明書を捨ててしまった」というトラブルが毎年あります。軽自動車にお乗りの方は、納税証明書を車検証と一緒に保管しておきましょう。
自動車税と自動車保険料を合わせた「車の維持費」年間総額試算
車の維持費は自動車税だけではありません。FPとして年間総額を試算してみましょう。
| 項目 | 普通車(1,500cc) | 軽自動車 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 30,500円 | 10,800円 |
| 任意保険料(年間) | 約60,000円 | 約40,000円 |
| 車検費用(年割り) | 約50,000円 | 約35,000円 |
| ガソリン代(年1万km) | 約100,000円 | 約70,000円 |
| 合計 | 約240,500円 | 約155,800円 |
年間で約8万5千円の差。10年で85万円です。この数字を見ると、車選びが家計に与えるインパクトの大きさがわかるのではないでしょうか。
維持費を下げるなら保険の見直しも合わせて
自動車税は制度で決まっているため大きく変えられませんが、任意保険は見直しで大幅に安くなる可能性があります。補償内容を変えずに年間1〜2万円安くなった、というケースは珍しくありません。
保険募集人として20年間お客様の保険を見てきましたが、「加入時のまま一度も見直していない」という方が本当に多い。自動車税の支払いをきっかけに、保険も一緒に見直してみてください。
→ 自動車保険の見直し方|保険募集人が教える正しい手順
→ 自動車保険の特約完全解説|本当に必要な特約はこれだ
よくある質問Q&A
Q1:自動車税は月割りで返ってくる?
普通車を廃車(抹消登録)した場合は、翌月から3月分までの自動車税が月割りで還付されます。例えば8月に廃車すれば9月〜3月の7ヶ月分が戻ります。ただし、売却の場合は買取業者との交渉次第。また、軽自動車税には月割り還付の制度がないのでご注意ください。
Q2:名義変更したら自動車税はどうなる?
年度途中で名義変更しても、その年度の自動車税は4月1日時点の所有者に課税されたままです。つまり、新しい所有者に自動的に切り替わることはありません。個人間売買の場合は、税金の負担をどうするか事前に話し合っておくことが重要です。
Q3:障害者手帳があると減免になる?
はい、一定の等級以上の障害者手帳をお持ちの方は、自動車税の減免が受けられます。多くの自治体で全額免除(上限あり)となりますが、対象となる障害の種類・等級・車の使用目的は自治体によって異なります。詳細はお住まいの都道府県税事務所にお問い合わせください。
Q4:電気自動車に乗り換えると何年分お得になる?
例えば2,500ccのガソリン車(43,500円)からEVに乗り換えた場合、初年度はグリーン化特例で約75%軽減、翌年以降も25,000円となり年間18,500円の差が出ます。13年超の重課もないため、長く乗るほど差は広がり、15年間で約30万円以上の節税になる計算です。
まとめ|自動車税で損しないためのチェックリスト
- ✅ 5月31日の納付期限を絶対に守る(届いたら即日払いが理想)
- ✅ クレジットカード払いでポイント還元を確実に受ける
- ✅ 13年超の車は重課を考慮して乗り換えを検討する
- ✅ 排気量ダウンやEVへの乗り換えで長期的に節税する
- ✅ 自動車税だけでなく任意保険も合わせて見直し、維持費全体を下げる
自動車税は避けられない出費ですが、知識があれば確実に負担を減らせます。今年の自動車税は、ぜひクレジットカード払いで賢く支払ってください。そして、この機会に車の維持費全体を見直してみてはいかがでしょうか。
少しの工夫と行動で、年間数万円の差が生まれます。「知っている人だけが得をする」のが税金と保険の世界。このブログが、あなたのカーライフの家計改善に役立てば幸いです。




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